男性の美容意識が向上しているため

昭和期や平成期には男性の日焼けがブームになったこともあります。

かつては、お肌が黒々と焼けた無骨な印象が男らしいと評価されていたのです。

しかし、お肌の日焼けはのちの肌荒れや肌老化につながってしまいます。若い頃の日焼けが原因で、深刻なシミやシワが起きるケースも多いものです。

近年では、日焼けに大きなリスクがあるという考え方が浸透し、男性の美容意識も変化してきました。できるだけ日焼けを避け、スキンケアをして肌荒れを防ぐという男性は増加傾向にあります。

男性の美容意識の高まりに合わせ、メンズ向けのスキンケアアイテムやメイクアイテムも多数販売されるようになってきました。もはや、男性がお肌の乾燥対策のために化粧水や乳液を使ったり、UV対策としてクリームやファンデーションを取り入れたりするのは当たり前のこととなっています。

ジェンダー観が変化しているため

男らしさが叫ばれていた時代とは異なり、近年ではジェンダー観にも変化が起きつつあります。現代は、性別にとらわれないジェンダーレス男性が自由なヘアスタイルやファッションを楽しめる時代です。ジェンダーレスという考え方が浸透する中で、スキンケア意識を持つ男性も増加しています。

スキンケアは女性だけのものという固定観念に縛られず、自分らしいケアやおしゃれを楽しみたいものです。

女性の社会進出が進んでいるため

昔とは異なり、現在は女性の社会進出が進みつつあります。かつては男性の職場とされていたような分野でも、女性従業員の割合が増加しています。

女性のいない職場で働く男性は、身なりに無頓着であることも少なくありません。しかし、職場の女性比率が増加すると、周囲の目が気になることがあるものです。美容に気を使うようにすれば周囲に与える印象がよくなり、結果として気持ちよく働けるようになります。

こういった考え方から、セルフのスキンケアをしたりメンズエステを利用したりする男性が増えつつあるのです。

コロナ禍も男性の意識に変化を与えた

コロナ禍も男性の意識に変化を与えたと考えられます。

自粛やリモートワークで通勤や外出の機会が減り、男性のお金の使い方にも変化が生まれました。コロナ禍をきっかけに、これまで遊びや飲み会に使っていたお金を美容に充てるようになったという男性は少なくありません。自粛によって十分な時間が確保できたのをきっかけに、じっくりと時間をかけて肌ケアをするようになった方もいます。

また、コロナ禍でオンライン会議が増え、自分の顔を画面越しに見る機会が増えたのをきっかけに、スキンケアを始めたという男性もいます。