お肌のターンオーバーとは？

お肌の細胞が生まれ変わる仕組みのことを「ターンオーバー」と呼びます。お肌は、表皮・真皮・皮下組織の3つが重なり合ってできていますが、お肌のターンオーバーは外側の表皮が一定の周期で生まれ変わるのを意味する言葉です。

さらに表皮を細かくすると、角層・顆粒層・有棘層・基底層の4つに分けられます。角層はお肌の最も外側にある層で、基底層が表皮の中で最も内側にある層です。

基底層でつくられる新たな細胞は、少しずつお肌の外側に出ようとします。押し上げられていって最終的に角層まで到達し、さらにその細胞が自然と剥がれ落ちると、表皮の細胞は生まれ変わるのです。

この一連のサイクルが「ターンオーバー」の仕組みです。

お肌のターンオーバーが乱れる原因

健康的なお肌は、約4週間のサイクルでターンオーバーが起こります。しかし、何らかの原因によって理想のサイクルでターンオーバーが行えなくなると、細胞と細胞の間にある水分・細胞間脂質が不足して細胞同士の結びつきが弱くなるのです。結果としてお肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを招きます。

ターンオーバーのサイクルが乱れる原因は、以下のとおりです。

• 睡眠不足
• ストレス
• 疲れ
• アルコール（過量）
• 運動不足
• 過度なダイエット
• 食生活の乱れ（脂肪分が多いものの摂取、野菜不足）
• 便秘
• タバコ
• 冷え
• 紫外線
• 乾燥
• 加齢
• 間違ったスキンケア

など多岐にわたります。心当たりがある、という項目がいくつかある人もいるでしょう。どれか一つが原因となっているというよりも、複数の原因が重なり合ってターンオーバーが乱れることもあります。

お肌のターンオーバーを理想に近づける方法

・生活習慣を整える

お肌のターンオーバーを理想に近づけるためにまずできることは、「生活習慣を整えること」です。
まずはしっかりと眠り、ストレスを溜めこまないようにしましょう。さらに食事にも気を配り、脂肪分が多いものは避けるようにします。野菜も積極的に摂取すると、食事のバランスが整ってお肌にも影響を与えてくれるはずです。

疲れを感じたらゆっくり休む、アルコールは適度にする、禁煙する、定期的に運動をするなどできることから始めてみましょう。

・紫外線に気を付ける

外部からの原因の一つである紫外線は、しっかりと対策を行えば防げます。外出時は日焼け止めや日傘、サングラスなどで紫外線をできるだけ浴びないように気を付けてください。

外出しない日も、窓から紫外線が降り注いでいます。量は外出時よりも少ないですが、少なくても毎日浴びていれば大きなダメージです。
紫外線が強い時期だけでなく、1年を通して適した紫外線対策を行いましょう。

・スキンケアを丁寧に行う

スキンケアは、お肌にうるおいを与えてくれます。しかし、無理な力を加えているとお肌が刺激によってダメージを受け、ターンオーバーのペースを乱してしまいます。お肌を刺激しないように、優しいスキンケア・フェイシャルケアを心がけてください。